犬のしっぽつかまえた

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小説7

それは不思議な光景だった。
外の月の灯が部屋をほのかに 照らし出していて、
扉の足元に小さな小さな人影が見えた。

まどろんでいた私はその小さな人影を見た瞬間どんどん目が覚めていった。
(ベッドの下に住んでいる人たちだ!)思わず声を出しそうになったがすんでのところで息を飲み私は寝ているふりを続けた。
髪の毛が逆立つのがわかる。けれども、ここで起きたら絶対に正体が掴めなくなる気がして、ぐっと寝たふりをした。

小さな人影はしばらく部屋の外でごそごそと何かをしていたが薄目を開けて見ていると1列になってこちらに向かってくるのが見えた。

何と表現したらよいのだろう、絵本に出てくるような可愛らしい小人というような風貌ではなくどちらかというとながひょろい、八頭身の人間のような変な形をしていた。