犬のしっぽつかまえた

ブログ書いてみました

小休止

こんなことを続けることを早一ヵ月くらいかな。
この間妹と電話で話をしたら、妹もどうやら何か物語を書いているようです。

聞いてみると、なんと小説を書いているんだとか。今小説が1万文字を超えたとなんだかとても嬉しそうに報告をしてくれました。
どんな内容かはわかりませんが小説が完成したら読ませてもらうっていう約束しました。
今からどんな話なのか、とっても楽しみにしております。

妹はそういうアクティブなところがあってとても羨ましいなぁ、と思うとともに、尊敬をしています。私はそこまでアクティブに出来ないので、すごいなぁと思うんです。

私も今書いている物語ちゃんと終わらせることができるんだろうか?まずは完成を目標にして続けていきたいと思います。

小説7

それは不思議な光景だった。
外の月の灯が部屋をほのかに 照らし出していて、
扉の足元に小さな小さな人影が見えた。

まどろんでいた私はその小さな人影を見た瞬間どんどん目が覚めていった。
(ベッドの下に住んでいる人たちだ!)思わず声を出しそうになったがすんでのところで息を飲み私は寝ているふりを続けた。
髪の毛が逆立つのがわかる。けれども、ここで起きたら絶対に正体が掴めなくなる気がして、ぐっと寝たふりをした。

小さな人影はしばらく部屋の外でごそごそと何かをしていたが薄目を開けて見ていると1列になってこちらに向かってくるのが見えた。

何と表現したらよいのだろう、絵本に出てくるような可愛らしい小人というような風貌ではなくどちらかというとながひょろい、八頭身の人間のような変な形をしていた。

小説6

その日の夜、いつもどおりパジャマを着て、明日の学校の準備をしてベッドに潜り込んでみると
いつもならうるさいくらいしゃべり声が聞こえるベッドの下が静かだった。
こんなことは本当に珍しくて、私は思わず「もしもーし。」と声をかけてしまった。
 
けっかは、なし。
ベッドの下はずっと静かだった。
変なの…。
 
ベッドの住人たちがどうしたのか、考えているうちに私は寝てしまって…
 
(キィ)と、小さい小さい扉の音で私はふ、と目を覚ました。
真夜中のようだった。いつもは、こんな時間には目を覚まさないのに。
 
ちょうどカーテンのすきまから、外の月の明かりが差し込んでいて
どうしてだろう、ほんのちょっぴりだけ扉が動いて、隙間が出来たところが見えた。

小説5

お母さんが参っちゃってる。
もっとくわしく言うと、この間から飼いはじめた、真っ白い鳥、白の具合が悪いみたいで、一日中ぐったりしていることが多いんだって。
毎日毎日、白は動物病院に連れて行かれている。
お薬をたくさんあげないといけないみたい。
白と同じくらい、お母さんも具合が悪いみたい。
 
私が雑草を白にあげてるのはバレてたみたいで、
私はめちゃくちゃに怒られた。
 
リビングに鳥かごをおいていると、
私が覗き込んで白(お母さんは、白のことをエーデル~~~ってすごく長い名前で呼ぶ)の
ストレスになるっていって、白を日の差し込まない暗めの客室に閉じ込めちゃった。
 
寂しいけれど、私のせいだったのかな…。
雑草をあげてたから、白の具合が悪くなっちゃったのかな…。

小説4

最近ずっと雨続き。
 
夜、ベッドに潜り込むと、ベッドの下の住人がいつもどおりお喋りをしているのが気になる…。
白が家に来てから、お母さんや私が白に夢中なのと同じように、
住人たちも白のことがすごく気になっているみたい。
話題はほぼ、白が独占中。
「つややかで美しい翼」
「うららかな○○のような瞳」
「なぜこのような場所に」
「□□なくちばし」
よくわからない難しい言葉で白を褒めまくっているみたい。
 
 
「もしもし、ベッドの下の住人さん。明日の天気は何ですか?」
 
ざわざわしていたベッドの下は一瞬さわっと静かになって、そして一斉に
 
「アメデスヨ。」
の声。
 
明日もまた雨かぁ…そろそろ晴れてくれないと、
白にあげる雑草が取りに行けないんだけど…。

小説3

お母さんが、真っ白い鳥を買ってきた!!
大きくて、見たことがないくらい大きい。
名前はお母さんがすごく長い名前をつけてたけれど、覚えられなくて白って呼んでる。

私の為にって言ってたけれど、白は完全にお母さんの鳥って感じ。
私は触っちゃいけないし、私は餌をあげちゃいけない。
鳥かごを、覗く時はそーっと。

私は仲良くなりたかったんだけど、話しかけると「変な言葉を覚えさせちゃだめっ!」ってお母さんがうるさい!!

仕方ないから、私は学校から帰る途中の雑草を内緒で白にあげることにした。
シロツメクサタンポポホトケノザ…、空き地ならたくさんあるから取り放題だけど、お母さんにばれるとうるさいから、1日1本。

私からは白の顔は見えないけれど、よろこんでくれているといいなぁ。

小説2

私のベッドの下の住人は、とてもお喋り。
誰に言っても、信じてもらえないけれど、夜寝る時に耳を澄ませると、いつもお喋りが聞こえるの。

最初は、虫か何かが喋っているのかな?と思って、ベッドの下の埃を大掃除したんだけど、効果なし!小人が妖精か、そんなものが住んでいるのかな。

親友の いっちゃんは、私が寝ぼけているんだよっていうし。
お母さんは、夢を見ていたのよってていうし。

夜中のヒソヒソ声は、殆どがよくわからないことばかりだけど、時々お父さんのことや、お母さんのこと。
それに、時々私のことも噂しているみたい。
私のことは、チーちゃんって呼ばれてる。

夜寝る時にいっつもうるさいなー!って思うんだけど、一つだけいいことがあるの。
明日の天気が知りたい時、小声で「明日の天気はなんですか?」って聞くと、必ず答えてくれる!
「アメデスヨ」「ハレデスヨ」「カゼツヨイ」
この天気予報は、今までに一度も外れたことがないから、便利。

でも、他のことは話しかけてもなーんにもこたえてくれないんだよねぇ。