犬のしっぽつかまえた

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小説6

その日の夜、いつもどおりパジャマを着て、明日の学校の準備をしてベッドに潜り込んでみると
いつもならうるさいくらいしゃべり声が聞こえるベッドの下が静かだった。
こんなことは本当に珍しくて、私は思わず「もしもーし。」と声をかけてしまった。
 
けっかは、なし。
ベッドの下はずっと静かだった。
変なの…。
 
ベッドの住人たちがどうしたのか、考えているうちに私は寝てしまって…
 
(キィ)と、小さい小さい扉の音で私はふ、と目を覚ました。
真夜中のようだった。いつもは、こんな時間には目を覚まさないのに。
 
ちょうどカーテンのすきまから、外の月の明かりが差し込んでいて
どうしてだろう、ほんのちょっぴりだけ扉が動いて、隙間が出来たところが見えた。