小説4
最近ずっと雨続き。
夜、ベッドに潜り込むと、ベッドの下の住人がいつもどおりお喋りをしているのが気になる…。
白が家に来てから、お母さんや私が白に夢中なのと同じように、
住人たちも白のことがすごく気になっているみたい。
話題はほぼ、白が独占中。
「つややかで美しい翼」
「うららかな○○のような瞳」
「なぜこのような場所に」
「□□なくちばし」
よくわからない難しい言葉で白を褒めまくっているみたい。
「もしもし、ベッドの下の住人さん。明日の天気は何ですか?」
ざわざわしていたベッドの下は一瞬さわっと静かになって、そして一斉に
「アメデスヨ。」
の声。
明日もまた雨かぁ…そろそろ晴れてくれないと、
白にあげる雑草が取りに行けないんだけど…。