犬のしっぽつかまえた

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野良猫

野良猫が死んだのだそうだ。
野良猫といっても、毎日彼女の元に来て、ご飯を食べて、庭先でくつろいで出て行く、
まるでお隣さんのような、客人のような存在だったんだそうだ。

彼女は、その野良猫のことを、「オトノさん」と呼んでいた。
写真を見せてもらったけれど、随分と毛並みの良い…
まるで血統書付きの猫のような立派な風格の猫だった。

「別に、飼っていたっていう訳じゃあ無いんだけどね。」

叔母はあれから食事が喉を通らないのだそうだ。
私が見舞いに行くと強がるけれども、なんともさみしげだ。
こういう悲しみは、時間がどうにかしてくれると信じているけれども、
私は正直それくらいしか自分が知る解決法が無いことに、少し苛立ちを感じている。